佐藤充写真展「昨日」と中島里菜写真展「海と玉ねぎ」

Z40mm_215

展示のDMをいただいたところに、ちょうどまとまった時間も取れたので、新宿の写真ギャラリーをはしごした。

最初に鑑賞したのはPlaceMの佐藤充写真展「昨日」で、フェティッシュな不穏を感じさせるモノクロのストリートフォトを展示していた。ギャラリーの紹介画像をご覧いただければすぐに伝わると思うが、かつてのコンテンポラリーなブレやボケ、荒れた雰囲気が漂っていて、それだけでもフェティッシュなスタイルへの欲求を感じさせてくれる。それとは対照的に、電車内のポートレートはきっちりしたピントと、覗き込むような画面構成が、性的でフェティッシュな不穏さを濃厚に醸している。両者の対比が鑑賞者の気持ちをざわつかせ、展示空間に不穏でただならないリズムを刻んでいた。

次に鑑賞したのは、サードディストリクトギャラリーの中島菜写真展「海と玉ねぎ」で、出かけるきっかけとなったDMを送ってくれた展示でもある。
展示されていたのはフィルム撮影の日常写真で、みずみずしい郷愁と表現したら、なにか矛盾しているかのように思えるが、若さと懐かしさが同居し、なおかつ静かに調和している、そんな雰囲気の展示だった。
展示タイトルと同名の写真集も販売されていて、そちらも感じの良い作品だった。

いずれもおすすめの展示なので、ぜひとも足を運んでいただきたい。