橋本清志写真展「鯉の領域」

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アイデムフォトギャラリー「シリウス」にて開催中の橋本清志写真展「鯉の領域」を鑑賞しました。

展示の内容などについてはギャラリーのブログ(橋本清志写真展「鯉の領域」)に丁寧な解説があるので、そちらを参照してください。

ただ、ブログでは己斐から鯉へ転じた地名の由来と展示タイトルとの関係も語られていますが、それはあくまでも「鯉」へ転じた後の己斐で、西広島が舞台ではありません。

展示作品は中判カメラで撮影された銀塩写真で、端正に引き締まったプリントの心地よさが、記憶の片隅にしまい込んでいた地方都市の情景を甘く引き出してくれます。また「鯉」との関連で広島城とカープも出てきますが、やはりかつての市民球場やモダンな公園として整備されつつある途上の広島城を撮影した作品にも、作者の土地へ注ぐ目線の優しさや甘やかさがにじんでいました。

それはトーンやコントラストの柔らかさ、描写の甘さによるものではありません。描写はむしろ正反対といっても良く、広角レンズのパースペクティブを活かした画面構成や、階調表現も硬すぎず柔らかすぎずに調和した中庸そのもので、キャプションも最低限のアノニマスな、つまり無名性を意識したものでした。

そのような作品は特定の地域を取り上げたテーマ性に相反するものがあるように感じられるかもしれません。しかし、展示としての効果は正反対で、むしろ特定の地域がテーマであるからこそ、明暗の調和を意識した描写や広く情景を取り込む画面構成によって、鑑賞者の記憶を引き出す作品となっています。

そして、そのような無名性へも目配りした作品は、必ずしも広島市のみに依拠するものではなく、昭和末期から平成初期という時間軸における地方都市というひとつの典型への眼差しも含んだ、幅の広いものとなっています。

とてもおすすめの展示です。ぜひ、会場へ足を運んでください。

ニコン アングルファインダー DR-3 と アイピースアダプター DK-7

ニコンのアングルファインダー(DR-3)を買いました。中古でしたが、幸いにもアイピースアダプター(DK-7)が付属していたので、デジタル一眼レフでも使用可能です。

アングルファインダーとは、カメラの接眼部に取り付けて垂直方向からファインダー像を見るためのアクセサリーです。装着状況は以下の画像をご覧ください。

アングルファインダーはカメラ本体に対して垂直方向からファインダー像を見ることができるのみならず、ピントも合わせやすくなって精度が向上します。そのため、フィルムカメラの頃は複写(写真で文書や画像を複写していたのですよ)や接写などの特殊用途に使われていました。また、アングルファインダーの接眼部には視度調整ダイヤルが備わっているため、視度の補正範囲が広く、補正もしやすくなっていました(かつてはカメラの接眼部に視度補正レンズを装着していたのです)。

このDR-3は製造販売が終了していますが、ニコンは後継品として変倍アングルファインダー(DR-5)を発売しました。こちらは、その名の通りワンタッチでファインダー倍率を変更できるため、より精密にピントを合わせることが可能となっています。また、接眼部のアダプターリングもアイピースアダプター(DK-18)へ更新されました。こちらはDK-7とほぼ同じですが、切り欠きと着脱キーがあるので、着脱がかなり簡単となりました。

また、アングルファインダーはローアングル撮影も容易にします。特に猫や小動物にはローアングル撮影が有効なので、最近はデジカメにつけている人も少なくないようです。ただし、光路を屈折させる関係で左右が逆像となるため、動きのある被写体や、水平垂直をきっちり出さねばならない場合は、手持ち撮影が難しくなるかもしれません。

ともあれ、撮影の幅を広げてくれる楽しいアクセサリーなのは間違いなく、機会があれば使ってみるのも良いでしょう。