ベガ Vega-7 C-mount Вега-7Э 20mm f2.0 Cマウント

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素子サイズが1インチで16ミリ映画用レンズの撮影に適しているニコン1に、マウントアダプタを介してソビエトのCマウントシネレンズ、ベガ(20mm/f2.0)を装着、撮影しました。

このベガ(Vega-7/Вега-7Э)にはCマウントとは別に、キエフ16U(Kiev-16U/Киев-16У)カメラ用にスピゴットマウントとなった(Vega-7/Вега-7)が存在しています。光学系は同一ですが、鏡胴は全く異なります。
スピゴットマウントバージョンはかなり薄く、またCマウントバージョンのフィルター径が35.5mmなのに対して、スピゴットマウントバージョンは52mmとかなり太く、外観からの識別は容易です。またCマウントバージョンは、名称の末尾にЭが付与されていますが、ローマンアルファベットには相当する文字がないため、しばしばベガ73と表記されています。

またソビエトレンズの例にもれず、このベガもコピーの噂があり、具体的にはツァイスのテヴィドン(Tevidon)やチェコのメオプタ社(Meopta)が開発したオペナー(Openar)がベースになっているとされています。いちおう、メオプタのオペナーは20mm/f1.8でスペックが近く、フードが組み込まれた外観は似ていますが、画像のボケ味や色味など描写傾向はあまり似ていません。ツァイスのテヴィドンはスペックも外観も異なっており、画像もあまり似ていません。興味深いことに、テヴィドンとオペナーはボケ味や色味も近いようで、このふたつは似た傾向があるように感じます。
いずれにせよ、レンズの群構成や開発経緯を確認しないと、根拠のない噂としか言いようがないですね。

ソ連時代のレンズには驚くほど大量に生産されたものがいくつかありますけど、このベガもそのひとつのようです。しかも、ソ連解体後のデジタル化に伴って16ミリシネカメラが大量に放出されたため、数年前までは呆れるような価格で投げ売りされていました。その傾向はマイクロフォーサーズカメラなどでのCマウント再評価が始まってもさほど変わらなかったのですが、流石に在庫が底をついたのか、この数年は中国製のCマウントレンズより多少高値で取引されているようです。

さて、本題のベガ(20mm/f2.0)ですが、このレンズは以下のような4群5枚構成とのことです。

構成図

絞り羽根は6枚ですが、やや変わった形をしています。絞ると星型ボケのインダスター61L/3-MS(Индустар-61 Л/З-МС)とにたような形となりますが、星型ボケは確認できませんでした。
鏡胴の前半分はビルトインフードになっていて、その外側は絞り環になっています。絞りはクリックレスで、最小値は16です。このレンズはフィルター径が35.5ミリとやや特殊なので、日本だとレンズキャップやフィルターの入手に苦労するかもしれません。ただ、ソビエトレンズおなじみのケースやフィルタと言ったアクセサリがセットで売られていることも多いので、買うときに注意すればそれほど困らないのではないかと思います。
とは言え、先述のようにビルトインフードがあるため、たいていの外付けフードはけられます。それどころか、フィルターも枠が厚いものはけられる可能性があるため、活用する機会は少ないでしょう。
最短撮影距離は40cmなので長くはありませんが、短いと誇るほどでもないでしょう。

このレンズは16ミリシネ用なので、マイクロフォーサーズでもイメージサークルは不足します。下の画像をご覧いただければ一目瞭然ですが、かなりはっきりと丸くけられています。

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もちろん1インチ素子のニコン1なら全く問題はありませんが、生産が終わっている上に電子チップ付アダプタを調達しないとフルマニュアル操作になってISO可変も効かなくなるので、なかなか悩ましいところです。トップには1インチ素子のニコン1V1で撮影した画像を掲載したので、参考にしてください。

描写は懐かしいというかフィルム的というか、特にニコン1ではぼってりとリッチな雰囲気です。また、点光源や逆光時のゴーストやフレアは凄まじく、半逆光でも多少フレアがかったようなにじみが見受けられます。

ボケはぐるぐる傾向があり、背景を整理しないとうるさく感じますが、この辺は味わいと取る人もいるでしょう。

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多少は価格も上がってきたと言え、まだまだ気軽に見つかります。ソビエトのCマウントレンズとしては最安値に近く、独特の世界を手軽に楽しめる1本だと思います。

 

 

八雲 YAKUMO 25mm f0.95 C-mount 旧型

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マイクロフォーサーズのPEN-FにCマウントアダプタを介して八雲YMV2595を装着、撮影しました。

監視カメラ(CCTV)用のCマウントレンズ、八雲YMV2595(M-2595C)を試しました。まず、監視カメラについてはWikipediaの解説「監視カメラ」と、ユニエル電子CCTVカメラ入門講座を参照してください。
近年、特に中国における監視カメラ需要の著しい高まりを受け、驚くほど大量のCCTVレンズが市場に出回っています。この八雲YMV2595もNavitarなど異なるブランドで数多く出回っており、新品がネットショップで販売されている他、国内や海外のオークションでもよく見かけます。
監視カメラ需要が中国で高まっている原因については、なかなかきな臭い背景もあるのですが、ここでは言及しないでおきます。

資料などによると、現行品は鏡胴マウント端のすぼまりがなくなってほぼ円柱形となっているほか、光学系も変更されたYMV2595Nとのことです。そして、鏡胴デザインの変更により大半のCマウントアダプタとマウント端側が干渉するようになったため、使えなくなってしまったようです(アダプタによっては凹み部が広く、装着可能なものもあるそうです)。

さて、本題の八雲YMV2595ですが、このレンズは旧型のようです。

ご覧のとおり、マウント端がすぼまっているため、問題なくアダプタに装着できました。
鏡胴の前半分はビルトインフードになっていて、その外側はアタッチメントリングになっています。このアタッチメントリングは、ひねると簡単に外れました。このレンズは、そのアタッチメントリングに25mm F0.95とだけ刻印されていましたが、個体によってはNavitarなどのブランド名が記されているものもあります。おそらくOEM生産時のブランド分けをしやすくするための工夫かと思われますが、なかなか興味深い仕組みです。
アタッチメントリングは40.5mmのねじ切りとなっているため、フィルターやフードも簡単に取り付けられます。ただし、先述のようにビルトインフードがあるため、たいていの外付けフードはけられます。それどころか、フィルターも枠が厚いものはけられる可能性があるため、活用する機会は少ないでしょう。
絞り羽は8枚で星型とまでは行きませんが、やや波打った変形絞りです。最小絞りはf16で、クリックレスの無断階です。
最短撮影距離は50cmなので短くはありませんが、長いと文句をいうほどでもないでしょう。
その他のスペックについては不明点が多いので、また別の機会に調べてみようかと思います。

このレンズは1インチ素子用なので、マイクロフォーサーズでもイメージサークルは不足します。冒頭の作例でも四隅がはっきりケラレています(特に下の画像)。
もちろん1インチ素子のニコン1なら全く問題はありませんが、生産が終わっている上に電子チップ付アダプタを調達しないとフルマニュアル操作になってISO可変も効かなくなるので、なかなか悩ましいところです。この後に1インチ素子のニコン1V1で撮影した画像を掲載したので、見比べてください。

描写は素直というか現代的というか、合焦部はキリッとシャープです。アンジェニューのような凄まじいゴーストやフレアはありませんが、それでも多少フレアがかったようなにじみが見受けられることもあります。
ボケはぐるぐる傾向があり、点光源の描写も微妙ですが、厄介というほどではなさそうです。

旧型は数が少なくなってきたと言え、まだまだ気軽に見つかります。そのためか、アンジェニューを始めとして高騰した25mmのf0.95レンズとしては最安値に近く、開放1アンダーの世界を手軽に楽しめる1本だと思います。