ライカRマウント マイクロフォーサーズ マウントアダプタ(中国製)

中国製のライカRマウント(ライカフレックスマウント)レンズアダプタマイクロフォーサーズボディ用を購入しました。

アダプタそのものを説明する前に、まずライカRマウント(ライカフレックスマウント)についてごく簡単に説明します。ライカの銀塩一眼レフカメラは(ミラーレスカメラやレンジファインダーカメラは一眼レフカメラと異なります)、ライカR(ライカフレックス)を採用しています。このマウントはライカフレックス用に開発され多少の改良を経て、ライカRシステムへ引き継がれました。ライカRシステムでも大きな変更が加わった結果、物理的に装着不能な組み合わせも存在しますが、それでも「多くの互換性がある」ため、いちおうひとつのマウントとされています。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。かなり複雑な有様であることが、よくご理解いただけると思います。

ライカRレンズの攻略方法

さて、このアダプタにおけるライカRマウントとは、いったいどの時期のどのようなマウントなのかという問題ですが、それはライカフレックスが採用していた最初期のマウントから連動カムを取り除いたようなものでした。つまり、マウントにカメラボディとの物理的、電気的な情報交換部はありません。
要するに、このアダプタは単なる金属のリングで、可動部もレンズマウントのストッパがあるだけです。また、ライカフレックスには装着できないRおよびROMタイプレンズについては、確認できませんでした(おそらく装着不能と思います)。

このように、仕組みとしてはシンプルなので、製品の質を左右するのは剛性や可動部の滑らかさ、加工精度となります。その点、このアダプタは中国製らしいつくりで、ボディとの着脱はがっちりしていますが、レンズ側には多少のカタツキが感じられました。
ただ、他社のもっと高価で精度も高そうなアダプターでも多少のカタツキが感じられたので、もしかしたらマウントの構造的な問題か、あるいはレンズ種別との相性問題かもしれません。
マイクロフォーサーズ規格ですと、素子サイズの関係からレンズの実効焦点距離が2倍となってしまうため、銀塩時代やフルサイズセンサー用のレンズは使いにくく感じるところがあるかもしれません。しかし、考えようによっては標準から中望遠域のレンズが軽量小型の望遠レンズとして使えるので、機材をコンパクトに収められるかもしれません。しかも、レンズの開放値は変わらないので、手軽に大口径望遠レンズを楽しめるとも言えます。

カムラン Kamlan KL50mm F1.1

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マイクロフォーサーズマウントでフルサイズ換算だと100mmの中望遠レンズとなる「KL50mm F1.1」を試しました。
代理店を通じた国内販売が始まり、カメラショップなどでも気軽に買えるようになった「カムラン」ブランドのレンズで、以前に取り上げた「Kamlan KL28mm F1.4」のシリーズです。

代理店アストロ&バードウォッチング機材専門店「シュミット」の「Kamlan KL50mm F1.1」販売ページ。

代理店の販売サイトでもアピールされているように、大口径レンズとは思えないほどコンパクトです。ただ、フードはかっこいいのですが中望遠レンズには浅すぎ、内部に反射防止用の加工がまったくないことも含めて、気休め程度としか言えません。
このへんは値段なりということでしょう。
深さの点では「KL28mm F1.4」の深いフードが適しているのでしょうけど、どちらもバヨネットマウントの加工が甘く、妙に渋かったり緩かったりします。

幸いにもアタッチメント径が52mmなので、汎用フードでも中古でも選び放題ですから、気になる向きは手元のフードと入れ替えたほうが良いでしょう。

大口径レンズなのにコンパクトなのは5群5枚というレンズ構成によるもので、メーカーサイトの「KL50mm F1.1」解説をご覧になれば一目瞭然、かのルードヴィッヒ・ベルテレがA.クルーグハルトとともに開発し、当時は世界を代表する明るいレンズだったエルノスターの流れをくんでいるというか、まぁ現代版といったところです。
エルノスターは中望遠レンズに適したレンズ構成とされており、それをモダンテイストにアレンジするという着眼点はなかなか興味深いところです。ただ、高折射率鏡片(おそらく、異常分散ガラスでしょう)を2枚使ってもなお、エルノスターの欠点とされる収差の解消は難しかったようで、写りはずいぶん個性的なレンズです。また、これも「KL28mm F1.4」と同様にメーカーサイトではMTFチャートを掲載しているので、お好きな方は読み取ってみてください。
絞り羽根も「KL28mm F1.4」と同様に11枚で、クリックレスの不等間隔で「f11」の表示がないところも同じです。

肝心の写りですが、古典的な設計だけあって描写も古風というか味わい深いというか、グルグルボケに渋い色合いは好みがきっぱり割れそうですね。しかも、ポスプロで修正しにくい描写傾向でもあるところを考えると、現代風に仕上げるのはかなり厳しいでしょうね。
この辺はメーカさんも意識していたようで、すでに本国では「KAMLAN KL50MM F1.1 Ⅱ」なる新型が発売されているようです。スペックをみる限りでは6群8枚という構成だそうで、ふつ~にダブルガウスというかプラナーベースのレンズではないかなと推測します。またMTFなどから、描写も現代的で万人受けしそうな感じですから、できれば併売し続けてほしいところですね。

以下、作例(すべて開放)
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ニコン F マウント マイクロフォーサーズ マウントアダプタ(ELEFOTO)

ELEFOTO(エレフォト)製のニコンマウント(Fマウント)レンズアダプタマイクロフォーサーズボディ用を購入しました。これは旧版で、現行品はレンズマウント側の縁部やリリースノブにローレット加工が施された他、ロゴなどもプリントへ変更されているようです。

アダプタそのものを説明する前に、まず「ニコンマウント」についてごく簡単に説明します。ニコンの一眼レフカメラは(ミラーレスカメラやレンジファインダーカメラは一眼レフカメラと異なります)、銀塩カメラもデジタルカメラもNikon Fマウント(ニコン公式表記)を採用しています。このFマウントは新旧各機種の間で「多くの互換性がある」ため、いちおうひとつのマウントとされています。とはいえ、長年に渡るカメラの発展や多機能化に伴って様々な改良が加えられた結果、物理的にレンズが装着できたとしてもボディ側の機能が大きく制限されたり、あるいはそもそも物理的にレンズが装着できない組み合わせも発生しました。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。かなり複雑な有様であることが、よくご理解いただけると思います。

決定版(?) ニコンFマウント解説 (By キンタロウ)

さて、このアダプタにおけるニコンマウントとは、いったいどの時期のどのようなマウントなのかという問題ですが、それはニコンFが採用していた最初期のFマウントでした。つまり、マウントにカメラボディとの物理的、電気的な情報交換部はありません(当初のFマウントはレンズ鏡胴に露出計との接続爪を備えていました)。
そのため、このアダプタそのものも単なる金属のリングで、可動部もレンズマウントのストッパがあるだけです。また、情報交換部を持たないがゆえに、絞り環をもたないGタイプレンズを装着した場合は、常に開放となってしまいます(ただし、これとは別に機械的な連結機能を備え、絞りを制御できるアダプタも市販されています)。

このように、仕組みとしてはシンプルなので、製品の質を左右するのは剛性や可動部の滑らかさ、加工精度となります。その点、このアダプタは非常にしっかり作られており、レンズやボディとの着脱も気持ちいいほどがっちり、かつスムーズです。
あえて難点をあげるなら、全体にツルッとなめらかなので、いささか力を入れにくく感じることもあるか、ないかと言ったところです。ただ、それも現行バージョンではローレット加工などが施されておることから、ある程度は改善されているようです。

マイクロフォーサーズ規格ですと、素子サイズの関係からレンズの実効焦点距離が2倍となってしまうため、銀塩時代やフルサイズセンサー用のレンズは使いにくく感じるところがあるかもしれません。しかし、考えようによっては標準から中望遠域のレンズが軽量小型の望遠レンズとして使えるので、機材をコンパクトに収められるかもしれません。しかも、レンズの開放値は変わらないので、手軽に大口径望遠レンズを楽しめるとも言えます。

 

Cマウント マイクロフォーサーズ マウントアダプタ

中国製のCマウントレンズアダプタ、マイクロフォーサーズボディ用を購入しました。

Cマウントとはねじ込み式レンズマウントのひとつで、映画用16ミリカメラの標準マウントでもありました。スチルカメラの採用例はごくわずかですが、拳銃型写真機として有名な「ドリュー 2-16」はそのひとつです。

ドリュー 2-16(産業技術史資料データベース)
Doryu 2-16(Camera wiki)

Cマウントの由来は、ベル・ハウエル社(Bell & Howell)のレンズマウント規格です(出典 C-mount)。同社は別にAとBマウントを開発していたことから、3種類目3番目)のマウントとしてCマウントと名付けたようです。
ベル・ハウエルはアメリカを代表するシネカメラのメーカーで、フィルモ(参考 ウィキペディア フィルモ)と名付けられた同社のシネカメラは、第2次世界大戦前から戦後にかけて西側報道用シネカメラの標準となるほどヒットしました。
また、同社のCマウントもフランスのボリューやスイスのボレックスなど、様々なシネカメラに採用され、事実上16ミリシネカメラの標準マウントとなりました。
このような背景から、現在でも16ミリシネカメラはもちろん、
防犯カメラや工業用カメラなどのCCTV規格がCマウントとなっており、さらには一部の顕微鏡にも採用されています。

Cマウントそのものは単なるねじ込み式で、ストッパやカメラボディとの物理的、電気的な情報交換部を持ちません。マウントの詳細については、浅沼商会の光学豆知識「第1回 Cマウントレンズと、CSマウントレンズ編」を参照してください。

さて、基本はねじ込み式ですから、アダプタもこのようにシンプルです。そのため、最近ではマイクロフォーサーズ用のアダプタが安価に販売されており、特に中国製のアダプタはびっくりするくらい安く流通しています。
ところが、安かろう悪かろうではありませんが、中国製のアダプタにはいくつかの問題がありました。
自分は並行輸入している知人から購入したのですが、まずボディに装着できないものがあるので、全量チェックしているとのことでした。さらに、中には無限が出ないものも含まれているそうで、出荷可能な状態のものはかなり少ないということです。
また、無事に装着できて無限が出るものでも大半はオーバーインフ、つまり無限遠よりも奥まったところまで「ねじ込めてしまう」そうです。もちろん、使えないよりはるかの良いのですが、これは固定焦点の16mm映画カメラ用アンジェニュー10mm/f1.8を使うときに、大きな問題となりました。

最後に、並行輸入している知人からいただいた画像ですけど、注文した通りの商品が届くほうが少ないそうで、このときは注文した10個のうちCマウント用は2つだけ、残りはM42マウントレンズ用のニコンマウントアダプタだったそうです。
当人は「マイクロフォーサーズ(M4/3)とM42で間違えたんだろうね」と笑っていましたが、これじゃ小遣い稼ぎにもならないよなぁと思いました。