七工匠 7Artisans 35mm F5.6

七工匠の個性的なレンズ「35mm F5.6 3556LB ニコンZマウント」を試しました。いわゆるボディキャップレンズで、もちろん撮影できます。また、ボディー内手ぶれ補正機構搭載の機種は手ぶれ補正も有効です。ただ、電子接点はないので、あらかじめレンズ情報を登録する必要があります。
ボディキャップレンズとは、基本的に固定絞りの薄型パンケーキレンズで、オリンパスが2012年にマイクロフォーサーズマウントの15mm/f8を発売し、後から同じコンセプトの商品がいくつか出現しました。この七工匠35mm/f5.6もそのひとつです。

メーカ製品紹介ページ
七工匠 7Artisans 35mm F5.6

メーカサイトではパンケーキレンズと称していますが、その名にふさわしい薄さです。また開閉式レンズバリアを備えているため、レンズキャップも不要です。
オリンパスのボディキャップレンズは3群3枚のトリプレット構成でしたが、このレンズは4群5枚で、異常分散ガラスを2枚つかっています。メーカーサイトの構成図で赤くなっているのが、その異常分散ガラスです。
中国製にしても安価なレンズですが、そのわりに4群5枚で異常分散ガラスもつかって収差の解消に努めており、メーカーサイトでも良好に補正しているとうたっています。そして、オリンパスなどのボディキャップレンズが開放値をF8に抑えているのにたいし、このレンズは1段明るいf5.6を達成しています。

最初にライカMマウント用が発売され、続いてこのニコンZマウント用が発売されました。最初のMマウント用は銀プレートに金鏡胴で、パンケーキというよりはどら焼き、むしろ銅鑼そのもののようなデザインでした。その後、銀と黒のカラーバリーエーションも発売されています。

ライカMマウント用35mm/f5.6メーカー紹介サイト

とても安いレンズでしたが、立派な化粧箱に入っていました。

さらに可愛らしいブロワーのおまけ付き。

ブランドロゴが印刷された中袋といい、このお値段でここまでやって大丈夫かと思ったりしますけど、それがまた中華レンズの面白さだったりもします。

説明書は中国語と英語の両面印刷です。

Z5に装着しましたが、薄いこともあって全く違和感ありません。それどころか、まるでコンパクト一眼レフのような一体感です。

レンズバリア付きなので、薄くて小さなレンズでもキャップの心配をしなくてよいのは嬉しいところです。開閉もなめらかで使いやすいです。

フルサイズ対応レンズですが35mmの広角で、開放値もf5.6に抑えたことで被写界深度は深くなり、ほとんど固定焦点のようにパンフォーカスで撮影できます。また、ピントの山もつかみやすく、最短撮影距離の30cmだとマクロレンズのようにも使えます。ただ、オリンパスのボディキャップレンズなどにはあるパンフォーカス指標がなく、ピント位置も無限から急激に近接へ移るので、ゾーンフォーカス的に使うには練習が必要でしょう。

肝心の写りですが、現代的な設計の手堅くきっちりした描写で、もしトイカメラ的Lo-Fiを期待していたら、いささか裏切られるかもしれませんね。また、最短距離でもしっかり写りますから、その気になればボディキャップレンズだけでも日常撮影には困らなそうな気すらします。

作例


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