前田昌樹写真展「打敷」と吉田仁美展「Where do we go from here?」

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スキマ時間ができたので、ちょいと新宿の自主ギャラリーへ足を伸ばしてみました。
最初に鑑賞したのはサードディストリクトギャラリーの前田昌樹写真展「打敷」で、夏に鑑賞した同タイトルの展示から連なる企画でした。前回の展示に関しては、ごくかんたんなものですが本ブログの-尾仲浩二写真展「すこし色あせた旅」と前田昌樹写真展「打敷」そしてATSUSHI YOSHIE写真展「TAIWAN 2011-2019」-にコメントを掲載しています。
さて今回の展示ですが、前回の作品と比べて、特にプリントの処理や考え方が大きく変わっているように感じられました。ただ、もちろん主題は共有しており、作品の基本的な構成や雰囲気もシリーズの延長線上にあります。とはいえ、今回の展示では植物に呑み込まれていく無居住家屋や竹林脇の人家などを、いわゆるエントロピーへ向かうかのごとく構成しているのが異なっているように思え、自分の中で強く印象づけられました。

次に鑑賞したのがプレイスMの吉田仁美展「Where do we go from here?」で、都市の夜景などを上下に組み合わせた作品が展示されていました。色彩と画面構成が素晴らしく、おそらくはコンセプトも好みだろうと思っていましたが、展示のステートメントからもそれがうかがえて、ちょっと嬉しくなってしまいました。ただ、コンセプトや着眼点はすごく好みで、しかも撮影やプリントの構成も大変に良いのですが、作品としてはちょっと自分の好みから外れるところがあり、しかもそれがいまだに言語化できずにもやっとしたなにかを抱えているところはあります。
鑑賞後に作家氏の個人サイトを拝見させていただいたところ、かなりの実績と活動歴をお持ちのようで、主題の的確さや練り上げに確かなものを感じるのも、当たり前なのだなぁと納得させられました。

いずれもおすすめの展示です。
吉田仁美展「Where do we go from here?」は今週末までですが、前田昌樹写真展「打敷」は来月初めまで会期があるので、ぜひ会場まで足を運んでください。


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